またまた バポの話 スニマンアラム編

☆プナプナ130号(2004/10/12)

バリ人のプナリ(ダンサー)プナブ(ミュージシャン)はそれで食べてる人ってごくごくわずか。
ほとんどの人は普通に本業がある。
ボナ村の先生は「最後のスニマン アラム」という異名をとる人だ。
スニマン アラムとは芸能だけで生計をたてている人。
芸能だけで食べていく手っ取り早い方法はsanggar(サンガル=教室のこと)を持つことだが、
それだけではスニマン アラムと呼ばれないだろう。
宗教上の色々な儀式や祭り、イベントなどで自分が演じることによって収入を得るという
バリ本来の芸能のあり方の中で主に生きてる人でないとその名前にふさわしくない。

ボナの先生バポ シジャは齢70を越して未だ第一線で活躍する舞踊家であり
影絵芝居ワヤンの人形遣い(ダラン)でありガムランの演奏者でもあるお方、
そして建築彫刻その他バリの芸術で通じてない分野があるんだろうかと思える、神様のような人だ。
だから別にサンガルを持ってなくてもバポに教えを請う人は沢山いて、あっちでもこっちでも
「昔バポに踊りを習った」
という人にソーグーする。
皆バポを尊敬している。

そんな中の一人、マデ氏は言った。
「ハラパンニャ バポ。マシ ジャウー。」
(願いはバポみたいになること。まだまだ遠いよ。)
彼、踊り手さんとして十分凄いのに・・。

SMKI(芸術高校)卒の彼はこう続ける。
「SMKIはわずかな時間だし、出てから個人的にバポのような先生に習うことで幅を広げていくんだ。
そのときはノル(ゼロの意味)からだね、いつも。」
バポの着替えを見守りながらそんな話をする表情は本当に生き生きしている。
そういう顔を見ると本当にバリの芸能が好きなんだなあと心から思う。
スニマン アラムの力は偉大だ。
バポは各地にこんな若者をいっぱい育てていて敬服する。   

次回その教え方について・・。



 味わいあるバポの衣装かばん。ぼろぼろですわ。

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「ダンスとお酒、似てるとこは?」
「いっちゃえるとこです。」

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「ダンスとお酒、どっちをとる?」
「んー。飲みながら考えます。」