The Velvet Suite 森山開次

080306.jpg

精神が高い所へ持って行かれる舞台だった。
それって高尚ってこと?と聞かれたけど、うーん、そうじゃない。
でも、こうとしか云いようがない。

途中あまりの緊張感に耐えられなくなって、休憩になって欲しいと思ったくらいだったけど、
そのまま全てをわしづかみにされたまま、最後まで行ってもうた。
カーテンコールで彼が跪いてお辞儀した時、初めて緊張から解放された。
目頭が熱くなり、眼からよだれがたれそうだった。

みんなにワガママを言って10分稽古を早く終わらせてもらい、芸の肥やしと森山開次を観に行った。
マッハで飛び込んで着席した途端、影アナが始まった。
セーフ。
依然として綱渡りだけど、いいの。
みんなありがとね。
おかげで、凄い刺激を受けました。

舞台は、心臓とも、昇ったばかりの不吉な赤い月とも、太陽ともとれる、赤いオブジェで
中にミラーボール風のあかりが仕込まれている物体が上から下がり、
床には結界ともとれる、赤いリングが描かれている。
あとで、このリングは意外なモノでできてる事が判明。
初めはこのリングの中で踊り、その後リングの外へ踏み出し、舞台を離れて客席の間を踊り、
ついにはリングそのものを自ら破ってなきものにし、無境界の世界になるという
わかりやすい構成だった。
ここでは、ある演出で私達はさらなる世界へ連れて行かれるんだけど、まだツアーが終わってないので云えない。
ミッフィーになっとこう。
もう、ベルベットスイートなんだ、まさに。

踊りはビロードでできたジャングルって感じ。
昔みた、顕微鏡の視野いっぱい広がる微生物の無秩序な、
それでいて命の限り蠢いているシーンが脳裏をかすめた。
彼はけものでも人間でもなかった。

激しく動く時より、かそけきものに静かに語りかけるようなしなやかな動きの方が力強さを感じて、
ずっと観ていたかった。
こうでありたい。

人間の身体 一つでこんな世界が作れるんだ。
そこが踊りの魅力だけど、
森山開次って人が、一人でこの世界を作っちゃうとこにノックアウトされた。

美しい肉体。
8割が女性客だったのはそのせいもあるでしょうか。

コメント

非公開コメント

プロフィール

magicyoko

「ダンスとお酒、似てるとこは?」
「いっちゃえるとこです。」

「ダンスとお酒、違いは何?」
「ダンスは尊敬してるけど、お酒は尊敬してません。」

「ダンスとお酒、どっちをとる?」
「んー。飲みながら考えます。」