あら、尖端的ね。

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「先端」的でなく、「尖端」的なのがいい。
すごく洗練されていて、クール。

大正末・昭和初期の都市文化と商業美術
「あら、尖端的ね。」
を岡崎市美術博物館に見に行く。

この頃の商業美術って大好き。

「日本の商業デザイン」-大正・昭和のエポック-
という青幻舎の文庫本を去年見つけて持っていて時々これを眺めている。
見ているだけで楽しいし、インスピレーション沸くし、
自分でチラシ等何かを作る時に参考にさせてもらってもいた。

「バラック装飾社」「マヴォ」
は~、知らなかった。
「バラック装飾社」は「焼け跡再生芸術集団」で、
関東大震災で破壊された焼け野原に建つバラックを前衛的なデザインで
装飾するというアーティスティックなペンキ屋さんの集まりだ。
ペンキ屋さんといってもただ者ではない。
東京美術学校図案科出身の面々や振興美術運動のメンバー達でそうそうたる顔ぶれらしい。
厳密には照明や彫刻もしてて装飾一般全て引き受けますって事らしい。

なにしろこの中で1人気になるお人が…。
今和次郎
「今和 次郎」なのか「今 和次郎」なのか。
「いまわ」さんなのか?「いま」さんなのか?
活字表記に切れ目がないので今イチわからん。
こういうのわかりたい人なのである。
自筆の展示物があって
「今 和次郎(こん わじろう)」さんと判明。

このわじろーさんすごい人。
トマソンで有名な赤瀬川原平の先を行く先駆者なんだ。
「考現学」の提唱者で
例えば、銀座4丁目交差点を通るご婦人方の化粧、歩き方、持ち物調べ 
なんてのを真面目にやってらっしゃる。
資料の中に当時流行した髪の結い方を図解したイラストがあるんだけど、
パッと見ただけでよくここまで結い方のハウツーまでわかるよね。
きっとテヌンなんか見たら一瞬にして結い方わかっちゃうお人なんだ。

「バラック装飾社」しかり、「マヴォ」しかり。
破壊の中から創造に転じるエネルギーのすごさといい、バリヒンズーの世界観を体現してるなー
と感心しながら展示品を見ていくと…。

出た。
まっちゃん。
まっちゃんとは「松坂屋百貨店」の事である。
亡き母親が親しみを込めて「まっちゃん」と呼んでいたのである。
当地名古屋ではかつて、お中元お歳暮の包装紙が松坂屋ならOKと云われたお土地柄で、
百貨店と言えば松坂屋。
その松坂屋の古い資料がもうてんこ盛り。

「松坂屋すごろく」
「松坂屋マンガ マツ坊とサカエさん」などなど

なかでも一番の釘付けは毎年出されるその年の着物の流行を決める図案集で
「松坂屋流行会 基調図案帳」
この中の「椎茸」だ。着物の図柄だよ。椎茸が。
ただ、棒から椎茸がにょきっと生えているだけの図なんだけど、
色といいデザインといい、シュール。
参りました。
オシ君風に云うと斬新を「絵に描いて写真にとってパネルにしたような」すばらしさなんだな。
他にも着物の図柄、脱帽の数々

「松坂屋マンガ マツ坊とサカエさん」、ネタのほのぼのさにくくっと笑いながら
一つ残らず読んでいると、
「おまえくらいだぞ、全部読んでるのは。」
とオシ君にあきれられた。

コメント

近くの者其の二

タイトルつけた人と一緒に飲みたい。

去年こっちでも似たようなイベントやってたから見に行ったぜ。
着物のデザインは、今なんて普通じゃんって思わせてくれるぐらい
尖がってて凄くよかった。

そんなのを見てる間、俺は草間彌生見てたよ。

近くの者其の1

だよね。
そしてタイトルだけでなく、展覧会全てがクール。
美術館のニューズレターによると、ここの学藝員さん(また、学「芸」員じゃないところが粋)が見つけてきた言葉らしいよ。
昭和初期のポスターや映画雑誌の中に頻繁に登場するんだって。
当時流行った言い方なんだね。
高い所からの飛び降り自殺を当時は「尖端自殺」って呼んでたらしいし。

着物柄、素晴らしいのひとこと。
昔の人々も着物でロックしてたんだよね。

草間彌生 in Sydney 知らなかった。
楽しいね。

近くの者其の二

ふーん、飛び降りが尖端自殺なのか。下に剣山敷き詰めてありそう。

世の中が今より早く変わってた時代だったんだろうな。

近くの者其の1

NO TITLE
下に剣山…。ウケた。

そ、今よりもずっと早く。
戦争に向かって突き進んでいたしね。
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