• バポの話 スニマンアラム編その5
    ☆プナプナ133号 (2004年11月2日発行)突然のアルサデビューは夜ではなく、昼間の結婚式だった。初めてなので、お嫁さんのダユが付き添ってくれ、心強かった。招待客でごった返す屋敷の一角、小さな一棟に通されるとすぐにバポと共に準備を始める。それまでに何度もバポの舞台に付き添っているので手順はあらかたわかっているが、自分が踊るとなると話は別だ。一応衣装をつけ、あとはタパル(お面)とグルンガン(冠)...
  • バポの話 スニマンアラム編その4
    ☆プナプナ132号(2004年10月26日発行)何回も繰り返して音をなぞっていると、ああ、ここの音でこの動きなんだろうなあと流れの中で大体の目安がついてくる。たぶんこれが左右にまわりこむ前の伸びる時の音なんだろうな。ああ、だけど後ろ向きで首つけるとこの始めの音がわからない。これかな。などと探りながら一人でずっとやっていく。サラッド(祭りの時などに使う竹で作った大きめの飾りもの)作りをしているバポに...
  • バポの話 スニマンアラム編その3
    ☆プナプナ131号の後半 (2004年10月19日発行)次の日。「行くぞ。」「録音機もってこい。」どこへ行くのかと思ったら歩いて5分の息子のうちへ。ここはサンガル「パリプルナ」という名前の本格的な稽古場があるのだ。もちろん、ゴンクビャールのセットも一式置いてある。この時は毎日子供達の強化練習(アートフェスティバルのため)が行われていて、夕方になるとあっちからもこっちからも蒼々たる大人の舞踊家音楽家...
  • バポの話 スニマンアラム編その2
    ☆プナプナ13号 (2004/10/19発行)普通の雨はもちろん台風地震と、9月からの火曜日は悪天候率ほぼ100%である。今日はバポの教え方について。私は彼にトペンを習いに行った。初めてのトペンである。もう、すごくすごくがんばらないと・・・と覚悟を決めていた。毎日熱い稽古だ、きっと。そう思っていた。ところが・・・である。全稽古時間数のうちバポが直々に教えてくれたのはたぶん10%くらいだろう。残りの9...
  • またまた バポの話 スニマンアラム編
    ☆プナプナ130号(2004/10/12)バリ人のプナリ(ダンサー)プナブ(ミュージシャン)はそれで食べてる人ってごくごくわずか。ほとんどの人は普通に本業がある。ボナ村の先生は「最後のスニマン アラム」という異名をとる人だ。スニマン アラムとは芸能だけで生計をたてている人。芸能だけで食べていく手っ取り早い方法はsanggar(サンガル=教室のこと)を持つことだが、それだけではスニマン アラムと呼ばれないだろ...
  • バポの話 バリの年寄り編
    ☆プナプナ 104号(2004/03/10発行)バリに限らず、インドネシアで感心することのひとつに、「年寄りには一目おいている」というのがある。頼りにされてるし、若い者はある種の尊敬をこめて接している。バポは歩くバリ芸術だから、特にそうなのかもしれないけど、一緒にいると誰からも大事にされていた。踊りの依頼があれば必ずお迎えが来て荷物を運んで差し上げ、場所に到着すれば、そこにいる老若男女が挨拶に訪れる...
  • バポの話 ジャジャン編
    ☆プナプナ 103号 (2004/03/02発行)原文のまま  おこしもの先週、昼の稽古の合間に「甥っ子チャンにおこしもの作ってあげた話」で盛り上がった。ひなまつりにふさわしいネタだ。知らない人がいたので敢えて聞くけど、この「おこしもの」なるもの知ってる?お雛様が近づくとスーパーでも売ってるよね。初めてバポ宅を訪れた時、着いて早々「ジャジャン作り行くか?」と誘われた。行った所は一週間後に迫った大きな...
  • バポの話その1
     思うところあって、今日からしばらく「バポの話」を書く事にする。正確に言うと「書いた事を再び書く」事にする、なのだ。なぜなら、以下の文章はかつてスルヤムトゥのニューズレター(週一発行)に掲載したものだからだ。2004年当時のもので、8年ぶりに読み直してみて付け足ししたい気分になる個所もいくつかあるんだけどそれはやめなさいという声がどこからか聞こえ、当時のまま載せる事にする。バポの話 その1 昨年バ...
  • 発見その1
    作者の意図が理解できた時、その踊りがより輝きを増して見える。そして、それまでどうして気がつかなかったのか自分のバカさ加減にあきれる。...

プロフィール

magicyoko

「ダンスとお酒、似てるとこは?」
「いっちゃえるとこです。」

「ダンスとお酒、違いは何?」
「ダンスは尊敬してるけど、お酒は尊敬してません。」

「ダンスとお酒、どっちをとる?」
「んー。飲みながら考えます。」